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手数料を忘れちゃあイケませんよ

3/2, 2014
手数料を忘れちゃあイケませんよ

下記 URL をざっと読んで思ったことは、「手数料を忘れちゃあイケませんよ」ですね。

絶対にお得!個人年金保険を検討する人が抑えておくべき全知識まとめ

http://hoken-kyokasho.com/personal-insurance

個人年金保険は「保険」という名称が含まれていて、事実「死亡保障」などの保険的性質を備えた商品もありますが、肌感覚としては、ほとんど金融商品と見なせると思います。

そうなると、気になるのは手数料。大体カタログ末尾にヒッソリと掲載されているのですが、これがまた、露骨に手数料稼ぎを試みる投資信託でさえ驚く高額なコトも希ではありません。
 

例えば、ちょうど今、某金融機関から勧められている下記商品を例題として挙げてみましょう。

フォーエバーストーリーⅡ |変額個人年金保険(13)終身型|アクサ生命保険株式会社

リンク

商品パンフレット (以下名称省略。ページ番号のみ記載) の 15ページによると、各種手数料は下記の通りとなります。

契約初期費5.0%
保険関係費2.95%/年
運用関係費0.168% 程度/年
年金管理費1.0% × 2回/年 = 2%/年
表現が非常に分かりにくいのですが、「年金支払日に、責任準備金から控除します。」とあり、年金受取は最低でも年 2回と定められている (9ページ) ため、上記の数字となります。

この商品の場合、基本保険金額、つまり支払金額は 100% 保証 (3ページ) されますから、契約初期費・保険関係費・運用関係費によって元本の目減りが発生することはありません。であれば、運用分だけ得になるので素晴らしいように感じますが、年金支払期間に移行してから徐々に牙を剥いて(笑)きます。
 

死亡一時金以外は、いわゆる「一時払い」制度は無さそうなので、いずれの年金の種類であっても、運用終了後、最低 5年間は元利ともに拘束 (10ページ) されます。よって、年金管理費 2% × 5年 = 10% は確実に徴収されることになるのです。

ここで、運用方法として「1.5%ロールアップ保証機能」を選択した場合、最長 10年 (5ページ) の運用期間を選択しても、手元に残るのは 1.5% × 10年 – 10% = 5%

受取期間を含めた据置期間は最短で 10年 + 5年 = 15年 になりますので、運用利率は 5% ÷ 15年 = 0.333%/年 となり、個人向け国債 変動10年の表面利率 (税引き後) 0.3187400% (第47回債) とほぼ同程度になってしまっています。
 

もし、この間に長期金利に連動して個人向け国債の金利が上昇した場合は、確実にインフレに負ける商品となります。また、資産状況によっては、雑所得として課税 (16ページ) される可能性もあり、泣きっ面に蜂になるコトも考えておかねばなりません。そうした諸々を勘案したリスクプレミアムとして、この利率では論外です。

また、「ラチェット保証機能」を選択した場合、最悪 100% 保証のみとなり、年金管理費の分だけ元金を割り込む可能性があり、ますます論外です。

えっ?運用が上手くいったらどうする!ですって?

そういう方はもっとコストのお勉強をされたらよろしいと思います。またもし、このコストでも運用益を出せると確信できるリテラシーをお持ちであれば、ご活躍の舞台はもっと他にあると思います。

ちなみに、死亡給付金あるいは死亡一時金を一括で受け取る場合、相続税 or 贈与税 or 所得税・住民税扱い (16ページ) となり、かつての相続税法 24条のような圧縮技はもう使えません。

また、相続であれば、ロールアップ保証期間が終了となる 10年ちょうどで亡くなっていただければ、15% の利率を丸々頂けるはず (死亡時費用の記載が見当たらないため) なので、現金を相続するよりも少しは納税の足しとなります。

しかしながら、契約者本人は大抵の場合、親御さん、あるいはご本人でしょうから、その死亡時期を期待するというスキームはいかがなものでしょうか。
 

東京海上日動火災保険 不払い – Google 検索

http://goo.gl/vzHfY5

よく練られた、キレイなカタログを見せられると、ウッカリその気になってしまいますが、基本的に

保険会社さんは損しないスキーム (商売ですから当然ですが)

であることを忘れてはイケませんね。



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    10年以上も前の刊行ですが、サイト構築に迷っている方には、ぜひ読んでいただきたい一冊です。



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